100万年前

第一次輝星時代の終焉直前。いて座のアスケラ、うさぎ座ゼータの接近も終わり、少しずつ暗くなってきました。
南天ではカノープスみなみじゅうじ座のアルファ、ベータなど、今も明るい星たちが代わらずに輝いています。
逆に、今と比べて寂しいのは『冬』の空。オリオンの紅白2星はありますが、ほかの1等星たちは、まだそろっていません。

100万年前 『春』

100万年前 『春』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

100万年前 『春』

うさぎ座ゼータが明るい(-1.7等星) この時代、最輝星。
天頂にはみなみじゅうじ座ガンマ・ガクルックス、うみへび座ゼータ、ヒッパルコス番号26885の2等星で作る三角形が見える。
将来の春の大三角 スピカレグルスも、ヒッパルコス番号50070とで三角形を作っている。

100万年前 『夏』

100万年前 『夏』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

100万年前 『夏』

北の空のオレンジ色の1等星は、こぐま座ベータ・コカブ(0.9等星) その北には、今と明るさはほとんど変わらない、こぐま座アルファ・ポラリス(2.3等星)、現在の北極星。
はくちょう座アルファ・デネブ(1.3等星)は、位置も明るさもほとんど変化せず、同じ場所で輝いている。
南の空には、アルデバラン(2.4等星)、カペラ(2.1等星)、フォーマルハウト(2.4等星)など、将来の1等星たちと、さそり座アルファ・アンタレス(1.1等星)が輝いている。
南東の空には、いて座ゼータ・アスケラ(-1.0等星)も昇ってきた。

100万年前 『秋』

100万年前 『秋』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

100万年前 『秋』

現在、みなみのうお座のフォーマルハウトがある辺りに、エリダヌス座アルファ・アケルナル(-0.2等星)が5倍以上の明るさ。
ケフェウス座カシオペヤ座付近には、オリオン座ミュー(0.6等星)を中心に、周囲を10個の2等星が飾り、北の空とは思えないにぎやかさを演出している。
少し離れてとびうお座ゼータ(1.1等星) 食変光星アルゴル(1.8等星)は現在よりも太陽系に近く、若干明るく見えている。

100万年前 『冬』

100万年前 『冬』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

100万年前 『冬』

太陽背点に近いオリオン座、おおいぬ座のあたりに、明るい星が集まっている。
オリオン座の1等星、右肩のベテルギウス(0.1等星) 左足のリゲル(0.0等星)に加え、 左肩のベラトリックス(1.0等星)も1等星となっていて、ベルトの三ツ星や右足の星も、現在の面影がある。おおいぬの足としっぽの星たち、ミルザム(1.4等星) アルドラ(2.4等星) ウェズン(1.7等星) アダラ(1.0等星)も、位置を現在とほとんど変えていない。
オリオンの東には、この頃太陽系に近づいていたヒッパルコス番号25240(0.6等星)が見える。

100万年前 『南天』

100万年前 『南天』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

100万年前 『南天』

りゅうこつ座アルファ・カノープス(-1.1等星)は100万年前でも変わらずに明るい。
ケンタウルス座のあたりには、明るい星が集まっている。ケンタウルス座ベータ・ハダル(0.6等星)、みなみじゅうじ座アルファ・アクルックス(0.5等星)、ベータ・ベクルックス(1.0等星)、ヒッパルコス番号87261(1.3)の4つの1等星と、 その周りに7個ほど2等星があり、現在のオリオン座あたりのようなにぎやかさだ。

1等星

  位置(J2000)   位置(J2000)
順位 名前 明るさ 距離
(光年)
赤径 赤緯 順位 名前 明るさ 距離
(光年)
赤径 赤緯
1 ζLEP -1.74 6.1 9h29.2m – 4°41′ 12 アダラ 0.98 340 6h54.4m -29°46′
2 カノープス -1.11 250 5h27.2m -60°16′ 13 ベクルックス 0.99 310 14h30.9m -52°40′
3 アスケラ -1.01 17 20h44.2m -32°55′ 14 スピカ 1.02 270 14h11.8m – 2°15′
4 アケルナル -0.21 110 22h49.0m -30°24′ 15 ベラトリックス 1.03 180 5h38.3m +11°14′
5 リゲル 0.01 710 5h12.3m – 8° 2′ 16 ζVOL 1.06 36 23h 6.7m +38°50′
6 ベテルギウス 0.07 360 5h18.8m + 3°44′ 17 アンタレス 1.12 620 16h41.1m -20° 6′
7 アクルックス 0.53 290 13h48.4m -56°45′ 18 デネブ 1.26 3200 20h39.0m +44°51′
8 μORI 0.56 30 22h58.9m +68°25′ 19 αTUC 1.33 98 1h32.4m -19°32′
9 ハダル 0.58 520 15h 7.1m -52° 7′ 20 Hip87261 1.34 54 14h46.8m -48°12′
10 Hip25240 0.60 15 6h45.9m – 4°11′ 21 ミルザム 1.43 390 6h27.9m -17°47′
11 コカブ 0.88 73 17h19.2m +63°22′ 22 αRET 1.43 68 20h41.3m -58°14′

太陽系に近い恒星ベストテン

  位置(J2000)
順位 名前 明るさ 距離
(光年)
赤径 赤緯
1 ζLEP -1.74 6.1 9h29.2m – 4°41′
2 Hip100111 6.34 7.5 5h28.3m -38° 6′
3 Hip7599 2.62 15 6h51.0m -49°46′
4 Hip25240 0.60 15 6h45.9m – 4°11′
5 Hip80337 3.11 15 10h 8.7m – 0°20′
6 Hip87316 2.32 17 20h35.3m + 1°45′
7 アスケラ -1.01 17 20h44.2m -32°55′
8 Hip116250 1.95 17 18h44.2m -61°43′
9 Hip15799 4.53 19 21h30.5m -54° 6′
10 Hip23287 2.41 20 22h13.4m +68°50′