日食早見盤を作ろう!

2012年5月21日の金環日食の様子、解説本もスマホもPCも使わずに見られたら、便利ですか? それなら、この日食早見盤を使うべきです!

などと、海外の便利グッズ紹介サイトのようなことを書きましたが、2012年5月21日に見られる金環日食の様子を一枚にまとめたものが、この日食早見盤。デジタル全盛の時代に、あえて紙ベースのものを紹介します。どんなものか、まずは見ていただきましょう。

日食早見盤紹介

日食早見盤

日食早見盤

右の絵が日食早見盤です。

図の中央、灰色の円がありますが、それが太陽。その前に、黒い円があります。それが月。この月は太陽が印刷されている紙(日食早見盤)とは別に作ってあり、左右に移動するようになっています。月には上(もしくは下に)棒(バー)が付いていて、日食早見盤のヘリに引っ掛け、そこに書きこまれた時刻にバーを合わせると、その時刻の日食の様子が見られる、というものです。

もともと、とある科学館でのワークショップ用に作成したものなので、組み立てキットになっており、名前を記入する欄、日食予報時刻を記入する欄もそのまま残しました。
組立は簡単で、はさみとのり、もしくはテープがあればOK。名前、日食のデータも国立天文台の解説サイトなどを参考に記入して、みなさんの日食観察のお役に立てばと思います。

ダウンロード

各地の日食早見盤キットのダウンロードはこちらから。PDFファイルです。

ダウンロード:
工作時間:
10分程度。簡単なので、ぜひ作ってみてください
準備するもの:
プリンタ、A4用紙1枚、はさみ、のり、テープなど
作り方
  1. 上のリンクから、最寄りの都市、もしくはお好きな都市を選んでPDFファイルを開き、印刷してください。
  2. しっかりしたものが作りたい場合は、ケント紙などに印刷、もしくは印刷した紙を貼り付けてください。
  3. 「日食早見盤」、「月」、「月バー」、「折り返し」を切り離します。
  4. 「月バー」に、「月」と「折り返し」を貼り付けます。「月バー」の灰色のフチが丸い方に「月」のヘリをあわせて貼り付けましょう。
  5. 「折り返し」を後ろに折り返します、そのとき「月」と「日食早見盤」の点線の丸をあわせてから、折り返すようにしましょう。

3.切り離す

4.貼り付ける

5.折り返す


使い方:
  1. 中央の灰色の円が太陽です。
  2. 月バーの黒いフチと日食早見盤の時刻バーの見たい時刻とを合わせます
  3. 「上」の矢印が上になるように盤を回転させると、その時の日食の様子をみることができます。
注意!
  • この日食早見盤は、だいたいの日食の様子を確認するものです。作画・工作精度から、時間・角度共に2~3分程度の誤差がある場合があります
  • この日食早見盤は、個人、学校、公民館など、非営利目的の活動でしたら、ご自由に配布していただいて結構です。
  • この日食早見盤の工作の怪我、日食早見盤を使っていての事故など、工作・観察時に発生したいかなる損失、損害にも、当サイトは一切責任を負いません。工作、日食観察の際には十分にご注意ください。
  • そんなことする人はまずいないと思いますが、この日食早見盤を営利目的で、そのままの形で複製、出版、アップロード、掲示、伝送、配布などはしないでください。もし希望される方がいらっしゃいましたら、問い合わせフォームにてお知らせください

日食早見盤制作にあたり

日食は、太陽の前を月が通過して起こる現象です。月が動いていく方向を紙に対して水平にして、太陽との位置関係を計算したのがこの日食早見盤。ある地点である時刻に見た月と太陽の位置は、計算で出すことができますので、天文計算に詳しい方や、天文ソフトをお持ちの方なら、意外と簡単に自作できると思います。

これと同じようなものがないか、ネットで検索してみましたが、意外とないようです。たしかに、天文ソフトがあれば、わざわざ紙で工作する必要はないですね。ただ、上でも書きましたが、これは、とある科学館のワークショップで配布したものを元に、各地用に計算、プロットし直したものです。安価に、多くの人に日食の様子を知ってもらうため、また、実際に手で触ることができ、工作をすることで、「自分の」日食観察、「自分の」観察用具、という気持ちを持ってもらえるよう、紙ベースのものを制作しました。

この日食早見を使うと、ある地点の任意の時刻の日食の様子を見ることができますが、その他にも、

  1. 日食が、太陽の前を月が通過することによって起こることが分かります
  2. 太陽と月の位置関係で、金環食、部分食になることが分かります

といった、日食現象についての理解を深めることもできます。実際、そのワークショップに参加してくれた小学生たちも、日食早見盤で月をいろいろな場所に置くことで、すでに知っていた上記2点についても、改めて実感できた様子でした。

おまけのクイズ

ここで、日食早見盤からクイズです。

同じ10分間でも幅が違う

同じ10分間でも幅が違う

月の位置を表す時刻目盛は、それぞれの時間でその間隔が違います。たとえば、6時台と9時台では、同じ10分間でも、すぐ見て分かるほど違っています。つまり、ある地点から見た月の動く速さは一定ではないということです。

さて、それは、なぜでしょうか?