秋の水の星座

秋の空には、水に関係を持つ星座が集まっています。

秋の水にかかわる星座

やぎ座(半ヤギ半魚の姿) みずがめ座うお座、みな水に関係していますし、その周りのみなみのうお座くじら座エリダヌス座、意外なところでは、秋の有名なペガスス座もギリシャ語のペゲー、「泉」という単語から来ているそうで、水に関係のある星座のひとつ。

これら水に関わる星座は、星座が作られたメソポタミアの雨季、11月から4月頃まで、ちょうど太陽が通過していく場所に当たります。現在では歳差運動のため、1ヶ月ほどずれてしまっていますが、紀元前3000年頃、星座が作られた頃は、太陽がいて座を抜けるあたりから雨季が始まっていたようです。

メソポタミアでは雨季になると、しばしば洪水が起こったそうで、そんなところからでしょうか、メソポタミアの人たちは秋の空を「海」と見ていたようです。いて座には、ヌンキという名前の星があります。「海の始まるしるし」という意味で、天の川の東岸、黄道近くに輝く2等星、ここから先の空を海と見て、まさに海の始まるしるし、というわけです。

太陽がヌンキのそばを通って、やぎ、みずがめ、うおと通過していき、地上には雨が降り、その雨が作物を育てる。たくさんの作物が育ち、豊かになれば、文明も発展していきます。生活の基礎、文明の基礎となる雨だったのですね。

エジプトでも、明け方にこれらの星座が見えていると、ナイル川の氾濫時期が近いことを示したといいます。暦と星の観察がかかわっていたことを示す名前のひとつです。