きょしちょう座

漢字で書くと「巨嘴鳥」 熱帯の「オオハシ」のことです。熱帯の鳥の星座らしく、日本からはほとんど見ることができません。

きょしちょう星図

きょしちょう座

名称星座名きょしちょう
略号Tuc
学名Tucana
所有格Tucanae
英語名the Toucan
設定者バイエル
概略位置赤径23h45m
赤緯-68°
面積295
季節南天
南中11月中旬
星数1等0
2等0
3等1
4等4
5等10
6等29
変光星154
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
バイエル(バイヤー)が紹介した南天星座のひとつです。

3等星のαが巨大なくちばし、γが頭、βとζが身体、κが足。それらしい姿が見えなくもありませんが、それを見るには南に出かけなくては。ただ、この星座には、南半球に出かけるにふさわしい天体があります。きょしちょうの足元、κのさらに南を注目すると見える、天の川がちぎれたような雲のようなもの、ここには小マゼラン銀河があるのです。

小マゼラン銀河

小マゼラン銀河は、かじき座にある大マゼラン銀河と同様に、私たちの天の川銀河のお供、伴銀河のひとつです。距離は約20万光年、大きさは2万光年弱、数百億の星があると考えられています。大マゼラン銀河と同じ、棒渦巻銀河だったと考えられていますが、天の川銀河や大マゼラン銀河の影響を受けて、形が崩れてしまっています。

小マゼラン銀河にも、星雲や星団がありますが、ケフェウス座デルタ型変光星(ケフェイド・セファイド)が1000個以上も発見されています。アメリカの天文学者リービットは、この銀河にある25個のケフェイドを研究し、1912年、絶対等級と変光周期に関係があることを発見しました。これによって、遠くの銀河までの距離を測ることが可能になりました。

小マゼラン銀河 (NASA Astronomy picture of the day)

Tuc47

きょしちょう座には、明るい球状星団、Tuc47があります。明るさが4等星ほどなので、きょしちょう座47番星と、はじめは恒星とされていました。小マゼラン銀河のすぐそばにありますが、太陽系から約1万5千光年、小マゼラン銀河の天体ではありません。ケンタウルス座にあるオメガ星団の次に明るい球状星団です。

球状星団 Tuc47 (NASA Astronomy picture of the day)

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
110130α Tuc22h18.5m-60°16’   2.87-1.05K3III199
2484β Tuc00h31.5m-62°57’   4.361.20B9V140
114996γ Tuc23h17.4m-58°14’   3.992.28F1III71.8
110838δ Tuc22h27.3m-64°58’   4.51-0.06B8V267
118322ε Tuc23h59.9m-65°35’   4.49-0.81B9IV374
5896κ Tuc01h15.8m-68°53’   4.252.70F6IV66.6
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト