みなみのうお座

ペガスス座の四角形、秋の四角形の西側の二つの星を結んで南にのばしていくと、ポツンと輝く星が見つかります。

みなみのうお星図

みなみのうお座

名称星座名みなみのうお
略号PsA
学名Piscis Austrinus
所有格Piscis Austrini
英語名the Southern Fish
設定者プトレマイオス
概略位置赤径22h10m
赤緯-32°
面積245
季節
南中10月下旬
星数1等1
2等0
3等0
4等5
5等8
6等27
変光星52
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
秋のただひとつの一等星「フォーマルハウト」 それを口に持つのは「みなみのうお座」です。この星座は、α・フォーマルハウト以外は明るい星がなく、魚の姿を追うのも難しい星座です。

フォーマルハウトから、δ-βとお腹が続き、ιがしっぽ、折り返してεが頭、と魚を描きたいところですが、どういうわけかこの魚、逆さまに描かれており、南側が背中、北側がお腹と見ます。お腹が上を向いている魚、では、だいぶ弱っていることになってしまいますが、一説には、みずがめ座のガニメーデスが持っている瓶から流れている神々のお酒、ネクタールを飲んで酔っぱらっているから、なのだそう。

半身になった魚

日本では「秋のひとつ星」と呼ぶ地方もあるフォーマルハウトは、「フム・アル・フート(魚の口) fam al-hut al-janubi」がなまったものといわれます。この星は、(地平線ぎりぎりのカノープスアケルナルを除いて)日本から普通に見られる1等星の中ではいちばん南にあり、北緯35度では、一番高く昇っても25度程度にしかなりません。意外にも、おおいぬ座シリウスさそり座アンタレスよりも南にあるのです。

なので、見ごろの時期は短く、20時の空では9月上旬に南東の低空に見え始め、11月上旬に南中、12月末には南西の空に消えていきます。9ヶ月間も見えている、ぎょしゃ座カペラこと座ヴェガと比べると半分ほどしか見ることができず、秋の寂しさとも相まって、なんとも儚い印象です。
日本よりも緯度の高いヨーロッパでは、もっと南に低くなり、南への憧れをいざなう星といいます。

フォーマルハウト以外に固有名のある星はありませんが、この星座の南にあるつる座のγ星、つるの頭の星は「アルダナブ」と呼ばれて、「しっぽ」の意味。もちろん、つるのしっぽではなく、みなみのうおのしっぽのことです。これも、「デネブ=しっぽ」という固有名シリーズのひとつの星です。

バイエル(バイヤー)がつる座を作った際に、みなみのうお座の下半身は切り取られてしまったのです。「開き」になるよりはましでしょうか。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
113368α PsA22h57.6m-29°37’フォーマルハウト南の魚の口南魚の口で注口にある最後の星1.171.74A3V25.1
111188β PsA22h31.5m-32°21’  頭の南の曲りにある3星の西星4.291.00A1V148
113246δ PsA22h55.9m-32°32’  3星(β)の東星4.200.61G8III170
111954ε PsA22h40.7m-27°03’  えらにある星4.18-2.61B8V744
107380ι PsA21h44.9m-33°02’  3星(η)の西星4.350.36B9.5V205
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト