オリオン座

オリオン座は、誰でも知っている星座の名前でしょう。

オリオン星図

オリオン座

名称星座名オリオン
略号Ori
学名Orion
所有格Orionis
英語名the Hunter
設定者プトレマイオス
概略位置赤径5h20m
赤緯
面積594
季節
南中2月上旬
星数1等2
2等5
3等4
4等18
5等47
6等126
変光星1809
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト

冬の空に輝くオリオン。都会の空でも、オリオン座がまったく見えないところはほとんどないはずです。右肩と左足に1等星が輝き、左肩と右足、ベルトの3つ星は2等星。星座の代表にふさわしい姿です。ちなみに、1等星が2つある星座は3つしかなく、そのうち2つ(ケンタウルス座みなみじゅうじ座)は南天の空にあり、日本からは見られませんから、オリオン座の勇士がますます映えて見えようというものです。

この星の並びはとても目立つので、世界中で注目されています。ギリシャではもちろん狩人オリオンの姿、エジプトでは最初のファラオ「オシリス」の姿。日本でも、オリオン座全体で「つづみ星」 肩に乗せてポンポンたたく「つづみ」の姿。 帯の3つの星はそのまま「三つ星」 三つ星の下、縦に3つ並んだ暗い星は「小三つ星」 ベテルギウスリゲルの色と源氏平家の旗の色を関連付けて、「平家星」「源氏星」 各地の方言も含めると、たくさんの呼び方があります。
三つ星と小三つ星を組み合わせると、「厂」のような形になりますが、これを柄鋤(からすき)と呼ぶ地方は多かったようです。柄鋤は、牛にひかせて畑を耕す道具で、日本らしい名前だと思います。

プラネタリウムの投影で、子どもたちにこの星の並びは何に見える?と聞くと「リボン」「ちょうちょ」「砂時計」などという答えが返ってきます。あまりに星がまとまりすぎていて、オリジナルな答えが出ないのがちょっとさびしいです。

ベテルギウスは、アンタレスとともに赤く見える1等星のひとつ。元々はアラビア語で、「白い帯をした羊のわきの下」という意味だそう。「白い帯をした羊(al Jauzah)」という言葉が「巨人オリオン」と同義に使われるようになり「巨人のわきの下」という訳になったとのことです。リゲルも、元々はアラビア語の「白い帯をした羊の左足」から来ていますが、同様に「巨人の左足」という意味になりました。

アルマゲストでは「右肩にある赤い輝星」や「左肩にある星」と、明らかに人間のイメージです。オリオン座の星の並びはとても目立つので、アラビア独自の名前で呼ばれていたのでしょうか。3つ星の、ミンタカ、アルニラム、アルニタクは、どれも帯という意味。オリオンのしている帯の星です。

ギリシャ神話では、さそりに倒された狩人、あまりイメージがよくありません。オリオンは美青年ですが乱暴者、獣を乱獲し、女性を追いかけ、ちょっと迷惑な人のようです。けれども空のオリオンは、雄大な巨人の姿です。

オリオン星雲(M42)

オリオン座にある散光星雲で、距離は1500光年、全長10光年ほど。リゲルをはじめ、オリオン座の明るい白い星たちはこのオリオン星雲で生まれたと考えられています。
三ツ星の下、オリオンの下げる剣のところに、「小三ツ星」がありますが、その真ん中、暗い空なら目でもすぐに見つかりますし、双眼鏡なら淡い雲のような姿、望遠鏡では、雲の中に四角く並ぶ「トラペジウム」という4つの星を見ることができます。
トラペジウムはオリオン星雲の中で生まれた星たち、数百万年ほどしか経っていないといわれます。

M42 Astronomy Picture of the dayより

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
27989α Ori05h55.2m07°24’ベテルギウス巨人のわきの下右肩にある赤い輝星0.45-5.14M2Ib427
24436β Ori05h14.5m-8°12’リゲル巨人の左足水と共通な左足の端の輝星0.18-6.69B8Ia773
25336γ Ori05h25.1m06°21’ベラトリックス女戦士左肩にある星1.64-2.72B2III243
25930δ Ori05h32.0m00°18’ミンタカ巨人の帯帯にある3星の西星2.25-4.99O9.5II916
26311ε Ori05h36.2m-1°12’アルニラム真珠の糸3星(δ)の中央星1.69-6.38B0Ia1340
26727ζ Ori05h40.8m-1°57’アルニタク3星(δ)の東星1.74-5.26O9.5Ib SB817
25281η Ori05h24.5m-2°24’サイフ巨人の剣剣の握りにある星3.35-3.86B1V + B2901
27366κ Ori05h47.8m-9°40’サイフ巨人の剣東にある右膝の下にある星2.07-4.65B0.5Iavar721
26207λ Ori05h35.1m09°56’メイサ光る星オリオンの頭にある星雲状3.39-4.16O...1060
28614μ Ori06h02.4m09°39’  右肱の角にある星4.120.78Am...152
29038ν Ori06h07.6m14°46’  南辺の西星4.42-1.65B3IV534
22667ο Ori04h52.5m14°15’   4.71-1.39M3Sv542
22845π1 Ori04h54.9m10°09’  (y2から)第四星4.641.80A0V121
22509π2 Ori04h50.6m08°54’  (y2から)第五星4.350.48A1Vn194
22449π3 Ori04h49.8m06°58’  (y2から)第六星3.193.67F6V26.2
22549π4 Ori04h51.2m05°36’  (y2から)第八星3.68-4.25B2III SB1260
22797π5 Ori04h54.3m02°26’  (y2から)第七星3.71-4.36B2III SB1340
26549σ Ori05h38.7m-2°36’   3.77-3.96O9.5V...1150
24674τ Ori05h17.6m-6°51’  足頸の上で脚にある北星3.59-2.56B5III554
26176φ1 Ori05h34.8m09°29’   4.39-3.01B0IV...985
26366φ2 Ori05h36.9m09°17’   4.091.33G8III-IV116
27913χ Ori05h54.4m20°17’  棍棒に持つ2星の西星4.394.70G0V28.2
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト