インディアン座

季節は秋の星座ですが、地平線近くのため、日本からはほとんど見ることができません。

インディアン星図

インディアン座

名称星座名インディアン
略号Ind
学名Indus
所有格Indi
英語名the Indian
設定者バイエル
概略位置赤径21h20m
赤緯-58°
面積294
季節南天
南中10月上旬
星数1等0
2等0
3等1
4等3
5等8
6等27
変光星113
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
沖縄や小笠原でようやく全体が見えるくらい。しかも、3等星がひとつだけ、あとは4等星以下の星しかありませんから、空で探すのとはとても厳しい星座です。

この星座も、大航海時代に作られえた新しい星座のひとつ。バイヤーの「ウラノメトリア」に描かれています。南天には、船乗りたちが冒険先で見つけた珍しい動物の星座が多いのですが、きっと、新大陸にも人類がいたことで、びっくりしたのでしょう。わざわざ星座にしています。

インディアン座、とは言うものの、星の並びとからインディアンを想像するのは難しい。バイヤーの星座絵は、アルファ星が左手に持っている矢の矢羽、シータ星がインディアンの胸、ベータがおなか、デルタとエプシロンは右手に持った矢の矢羽、というところ。同じバイエルが作ったくじゃく座と下半身が重なっていて、くじゃく座ガンマが左足首です。まったく想像できなくても大丈夫、たぶん、誰にもできないと思います。

インディアン座エプシロン

インディアン座には、観望対象となるようなめぼしい天体はありません。銀河から離れているので星雲星団はなく銀河は12等級以下、二重星も大き目の望遠鏡で見ないと見えないものがほとんど。そんな中で、エプシロン星は、太陽系から近い星として知られます。明るさは5等星で目立たない星ですが、距離は11.8光年、こいぬ座プロキオン(0.4等星、11.4光年)とほぼ同じくらいです。プロキオンに比べてインディアン座エプシロンは4等星ちょっと暗いので、明るさは50倍近く違い、その色も、プロキオンの白に対して、この星はオレンジ色をしています。

距離だけでなく星としても太陽に近いインディアン座エプシロン、太陽と比べてみると質量は70%くらい、明るさは20%弱しかありませんが、その周りにはひょっとすると地球のような惑星があって知的生命体がいるかもしれない、と注目されています。2003年には、この星から2250億kmほど離れたところに褐色矮星がペアで見つかりました。褐色矮星は、恒星のように核融合反応で光ることができないほど質量の小さな星で、惑星でも恒星でもない、その中間のグループです。太陽の8パーセントほどの質量があれば恒星になれるそうですから、それよりも小さいのですね。インディアン座エプシロンBa、Bbと名前がつけられています。

インディアン座エプシロンAに褐色矮星は見つかったものの、惑星があるのかどうかはまだ分かりません。今後の観測に期待しましょう。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
108870ε Ind22h03.3m-56°47’   4.696.89K5V11.8
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト