りゅう座

金のリンゴを守っている「りゅう」 空では、黄道北極を守っています。

りゅう星図

りゅう座

名称星座名りゅう
略号Dra
学名Draco
所有格Draconis
英語名the Dragon
設定者プトレマイオス
概略位置赤径17h0m
赤緯60°
面積1083
季節
南中8月上旬
星数1等0
2等1
3等5
4等10
5等57
6等137
変光星287
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
りゅう座は、北の空にある大きな星座です。北斗七星と北極星、こと座ヴェガで作る三角形の中、空の静かな辺りにひっそりと「りゅう」が隠れています。

夏の夕方、こと座のヴェガからさらに北側に目を移し、2、3、4、5等星で作る小さな四角形が見つかれば、それがりゅうの頭、ξからδ-ε-φ-ζ-η-θ-ι-α-κ-λと長い身体が続きます。りゅうと入っても、西洋のドラゴンではなく、東洋の龍の姿に近い、蛇のような姿。明るい星はないので、都会の空では見つけるのは難しい星座のひとつです。

りゅう座の中でいちばん明るいのは、頭にある2等星のγ・エルタニン。α・トゥバンは4等星ですが、星座が作られた時代には地球歳差運動によって北極星になっていた星です。もちろん、バイエル名をつけたバイヤー(バイエル)の時代には、北極星ではありませんが、バイヤーはそれを意識してαと符号をつけたのでしょうか。

また、りゅうの頭から北、身体がぐっと曲がっているその中に、黄道北極があります。赤径18h00m、赤緯+66.6°、星図で示すと、δとζを結んだ中間付近です。星座ができたばかりの頃は、太陽の通り道、黄道はとても大切なものでした。太陽だけではなく、月や惑星もその近くを通りましたから、それらの位置を調べたり記録したりする星図も、昔は赤道座標ではなく黄道座標で作られていました。

黄道の北極があるりゅう座、ギリシャ神話では、ヘラとゼウスが結婚したお祝いにガイアから贈られた、金の実のなるリンゴの木を守るりゅうだといいます。このりゅう、ヘルクレスの12の冒険の11番目に登場し、やはりヘルクレスに退治されてしまいますが、神々の大事な記念品を守るりゅう、天に昇っても、大切な黄道北極を守る役目についているようです。

2つの流星群

どちらも、一般的に「りゅう座流星群」という名前で呼ばれませんが、このりゅう座から現れる有名な流星群が2つあります。

ひとつめは「しぶんぎ座流星群」 りゅう座θ、ιの南側、ヘルクレス座に近いところから流れます。以前、ここには「しぶんぎ座」という星座があり、その名前で呼ばれているのです。この流星群は、年明けすぐの1月4日ころ、1時間に30個以上流れ、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群とともに、毎年活発な活動が見られます。

ふたつめは「ジャコビニ流星群」 りゅうの頭、νのあたりから流れますので、「りゅう座γ流星群」とも呼ばれます。こちらは、ジャコビニ・ジンナー彗星が母彗星、この彗星の尾の砂粒が地球に落ちてきて流星になるもので、13年おきに活発な活動をすることで知られています。活動時期は10月の8日から9日にかけての数時間で、もし活発なときにあたると、1時間に数百個の流れ星を見ることができるかもしれません。

ジャコビニ流星群は2011年10月に活発な活動があるのでは、と予想されています。2001年のしし座流星群以来の流星雨を見ることはできるでしょうか。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
68756α Dra14h04.4m64°23’トゥバンりゅうこれから(ι)かなり離れた2星の東星3.67-1.21A0III SB309
85670β Dra17h30.4m52°18’ラスタバン竜の頭目の上にある星2.79-2.43G2II361
87833γ Dra17h56.6m51°29’エルタニン竜の頭頭の上の星2.24-1.04K5III148
94376δ Dra19h12.6m67°40’ノドゥスセクンドゥス第二の結び目その(π)北星3.070.63G9III100
97433ε Dra19h48.2m70°16’ティル 東辺の北星3.840.59G8III146
80331η Dra16h24.0m61°31’  西へつづく2星の北星2.730.58G8III87.7
83895ζ Dra17h08.8m65°43’アルディーバ その(g)北星3.17-1.92B6III340
78527θ Dra16h01.9m58°34’  その(η)南星4.012.41F8IV-V68.2
75458ι Dra15h24.9m58°58’エダシクハイエナの牡尾の近くのしわにある西側の星3.290.81K2III102
61281κ Dra12h33.5m69°47’  尾の近くでこれらに接近する星3.85-2.07B6IIIp498
56211λ Dra11h31.4m69°20’ギアンサル竜の頭と尾尾の末端星3.82-1.23M0IIIvar334
85819ν Dra17h32.2m55°11’  口にある星4.892.48Am...98.9
89908φ Dra18h20.8m71°20’  その(χ)北星4.22-0.52A0p (Si)289
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト