くじら座

アンドロメダを襲おうとし、ペルセウスに退治されてしまったくじら座。バケクジラだけに、いろいろなものをその身体に隠しているようです。

くじら星図

くじら座

名称星座名くじら
略号Cet
学名Cetus
所有格Ceti
英語名the Sea Monster
設定者プトレマイオス
概略位置赤径1h45m
赤緯-12°
面積1231
季節
南中12月中旬
星数1等0
2等1
3等4
4等12
5等41
6等115
変光星188
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
くじら座の目印は2等星デネブカイトス、「くじらの尻尾」という意味。ペガスス座のおなかの4つの星、秋の四角形の左側(西側)の星を、南側に伸ばしていくと、ぽつんと見つかります。こぶし2つ分西に目を向けると、みなみのうお座フォーマルハウトがありますから、比較的見つけやすい星です。

デネブカイトスから左側に3等星後半の3つの星を山形につないで身体を作り、有名な「ο」変光星ミラを通って、その先に5角形を見つけると、それがくじらの頭。鼻先に光るのは3等星メンカル。鼻、という意味です。
星をつないでくじらの姿を追うのは、もちろん都会の空では難しい。4等星が見える空なら、どうにか見えてきそうです。

ギリシャ神話では、カシオペヤの親バカで、海の神ポセイドンが遣わせた怪獣。「くじら」といっても我々の知っている鯨ではありません。口には牙が生え、大きな胸ひれで地上も歩き、長い尻尾で大津波を起こしながらアンドロメダに襲いかかります。が、あと一歩と言うところで、ペルセウスによって退治されます。メデューサ退治の帰りだったペルセウス、さっそくその首をバケクジラに突きつけたのです。さすがのバケクジラもメデューサの恐ろしさには敵わず、石になってしまいました。

考えてみれば、主人の言いつけを守りエチオピアへ行き、石にされてしまったバケクジラ、ちょっとかわいそうな気もします。

ミラとτ

有名な脈動変光星ミラ。330日ほどの周期で、2等星から10等星近くまで明るさが変化します。2009年の極大は11月中旬。毎年、だいたい1ヶ月づつ、極大の時期が早くなっていきます。スペクトル型と距離から分かるように赤色巨星であり、天文学的な近い将来、超新星爆発を起こすものと思われます。
ミラの位置を星座と重ねると、ちょうど胸の辺り、赤い星が脈動しますから、くじらの心臓の星といえるかもしれません。

もう一つ、くじらのお腹にはτという星があります。この星も太陽系に近い太陽に似た大きさの星です。質量は太陽の80%程度、明るさは半分くらいです。太陽系でいう金星の軌道付近に地球型惑星があれば、生命が発生できる環境になるそうですが、今のところ、惑星は見つかっていないようです。

SXDS(すばる/XMMニュートン・ディープサーベイ)

くじら座は、春のかみのけ座と同じように、天の川銀河の極に近く、系外銀河をたくさん見ることができます。その中に、SXDS(すばる/XMMニュートン・ディープサーベイ)と呼ばれるエリアがあります。日本のすばる望遠鏡 1と、X線観測衛星XMMニュートンが100億光年以上彼方の銀河を発見、観測を続けている領域です。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
14135α Cet03h02.3m04°05’メンカル鰓の端にある、口の3星の東星2.54-1.61M2III220
3419β Cet00h43.6m-17°59’デネブカイトスクジラの尾尾の南端星2.04-0.30K0III95.8
12706γ Cet02h43.3m03°14’カファルジドマクジラの頭?口の中央にある、3星の中央星3.471.47A3V82
12387δ Cet02h39.5m00°20’  頬にある3星の西星4.08-2.41B2IV647
12390ε Cet02h39.6m-11°52’  (ρと同じ)西辺の南星4.832.67F5V88.1
8645ζ Cet01h51.5m-10°20’バテンカイトスクジラの腹その(τ)北星3.74-0.76K2III259
5364η Cet01h08.6m-10°11’デネブ2星(θ)の南星3.460.67K2III118
6537θ Cet01h24.0m-8°11’  尾に近く背の端の2星の東星3.600.87K0III114
1562ι Cet00h19.4m-8°49’デネブカイトスシャマリクジラの北側の尾尾の端にある2星の北星3.56-1.18K2III290
12828μ Cet02h44.9m10°07’  (おひつじの)後足の端の星4.272.21F1III-IV84.2
12093ν Cet02h35.9m05°36’  眼孔の端にある星4.87-0.42G8III372
10324ξ Cet02h13.0m08°51’  たてがみの上にある、これらの西星4.36-0.87G8II:362
10826ο Cet02h19.3m-2°59’ミラ不思議な 6.470.93M5e-M9e418
12770π Cet02h44.1m-13°52’  (ρの)東辺の南星4.24-1.41B7IV441
8102τ Cet01h44.1m-15°56’  胴にある3星の中央星3.495.68G8V11.9
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト