カシオペヤ座

アンドロメダのお母さん。この人が余計な事を言わなければ、アンドロメダは苦労をせずに済んだかも。

カシオペヤ星図

カシオペヤ座

名称星座名カシオペヤ
略号Cas
学名Cassiopeia
所有格Cassiopeiae
英語名the Seated Queen
設定者プトレマイオス
概略位置赤径1h0m
赤緯60°
面積598
季節
南中12月上旬
星数1等0
2等3
3等3
4等5
5等35
6等99
変光星1014
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2009
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
カシオペヤ座といえば、北の空に見える「W」の星の並び、北極星探しに使う星座として有名です。
都会の空でも、西側の3つの2等星は見えるでしょう。その場合は「V」になってしまいますが。

カシオペヤ座に腕を伸ばし手のひらを広げると、「W」はすっぽりと手に収まってしまう大きさで、おなじ北極星を探す北斗七星と比べると、小さく見えるかもしれません。ジグザグに並んだちょうどいい大きさの星の並びで、昔から注目を集めていたもののひとつです。日本では、「やまがたぼし」や「いかりぼし」と呼ばれていました。偶然ですが、茨城県の筑波山を南側から見ると、ちょうどこの形に見えるようです。

アンドロメダ座くじら座でも紹介しましたが、カシオペヤは古代エチオピアの王妃。自分の娘アンドロメダが「海の妖精よりも美しい」と自慢をしたばかりに海の神ポセイドンの怒りを買い、バケクジラが海岸にやってきて国民は苦しみ国家を滅ぼしかけてしまいます。アンドロメダをバケクジラのいけにえに差し出せ、とお告げを受け、海岸につながれたアンドロメダが今まさに怪物に襲われそうになったとき、ペガススに乗った勇者ペルセウスが現れ、バケクジラを退治する、という秋の夜空のヒロイックファンタジーのきっかけを作った人です。
アンドロメダがペルセウスに助けられたあとも、カシオペヤへの神の怒りはおさまっておらず、こうして星座になっても椅子に腰かけたまま夜空を巡り続けています。

「W」の形は腰かけたカシオペヤの姿、いちばん西側のβが腕、順番にαが胸、γがお腹、δがひざ、εが足となっています。この星の並びではどういうわけか腕が胸よりも高いところにあって、星座絵では腕を高く上げた姿で描かれています。神の怒りで腕を上げた姿で星座になったとか、アラビアでこの5つの星を「手」と見た名残だとか言われますが、美女のカシオペヤが腕を上げている姿は、少々滑稽にも見えます。カシオペヤ座は天の川の中にありますから、ボートに乗って肌を焼いているのかもしれません。

チコの星

1572年、カシオペヤ座に超新星が現れました。デンマークの天文学者チコ・ブラーエが熱心に観測をしたので「チコの星」と呼ばれていますが、この星は当時の宇宙観に大きな影響を与えます。当時は、月よりも向こうの星の世界は永遠で変化しないもの、と考えられていました。その世界に突如現れた新しい星、精密に観測をしても視差はなく、地球のそばで起きた現象ではないことが示され、古代ギリシャの宇宙観が揺らぎかけていた時代にまたひとつ、新しい宇宙観を必要とする現象が起こったのです。
コペルニクスの地動説の発表が1543年、ガリレオの「星界の報告」が1610年、宇宙の見方が大きく変わる時代の大きな現象で、チコをはじめ当時の天文学者たちはとても興奮して観察をしたのではないかと思います。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
3179α Cas00h40.5m56°32’シェダル胸にある星2.24-1.99K0II-IIIvar228
746β Cas00h09.2m59°09’カフ椅子の中央星2.281.17F2III-IV54.4
4427γ Cas00h56.7m60°43’ツィー腿の近くで椅子の上にある星2.15-4.22B0IV:evar613
6686δ Cas01h25.8m60°14’ルクバ膝にある星2.660.24A5Vv SB99.4
8886ε Cas01h54.4m63°40’セギン 脚にある星3.35-2.31B2pvar442
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト