火星

火のように赤い星、火星。火星人がいるとかいないとか、生命があるとかないとか、話題の星です。

名前 火星
英語名 Mars
軌道半長径 (天文単位) 1.5237
平均(億km) 2.066
最小(億km) 2.279
最大(億km) 2.492
離心率 0.0934
軌道傾斜 黄道面(°) 1.849
不変面(°) 1.680
近日点黄径(°) 336.107
昇降点黄径(°) 49.527
元期平均近点離角(°) 239.735
作用圏(10万km) 0.58
対恒星平均運動(平均太陽日。″) 1886.52
公転周期(太陽年) 1.88089
平均速度(km/s) 24.08
会合周期(太陽日) 779.9
太陽から受ける輻射量(地球=1) 0.43
地球から平均接近距離での視半径 8.94
赤道半径(km) 3396
扁率 0.0059
赤道重力(地球=1) 0.38
体積(地球=1) 0.151
衛星数/発見数 2/2
質量(地球=1) 0.1074
密度(g/cm^3) 3.93
脱出速度(km/s) 5.02
自転周期(日) 1.026
赤道傾斜角(°) 25.19
反射能 0.16
極大等級 -3.0

惑星データ 理科年表2010より

火星は岩石でできた表面をもち、自転周期が24時間38分ほど、大気と季節の変化があり、昔から地球に似た星と考えられていました。現在では、大気は地球の100分の1しかなく、そのほとんどが二酸化炭素で、生命が存在するには厳しい環境だということが分かっています。けれども、過去には水の海があったことも分かっており、生命が存在した、もしくは火星のどこかにまだ存在しているかもしれない、と期待されてもいます。

火星の見え方、見ごろ

火星は地球のすぐ外側を回っている外惑星ですから、「衝」の頃が見ごろです。衝の頃は、惑星は太陽から180度離れ、日の入りとともに東の空から昇り、一晩中観察することができますし、惑星と地球との距離も最短になっていて、表面の様子もよく分かります。火星の会合周期は約780日で、2年2ヶ月ごとに地球に近づきます。次の接近は2012年3月。

2012年から27年までの火星接近

ただし、火星の軌道はほかの惑星に比べるとずいぶんと楕円で、同じ衝でも、近いときは5600万km、遠いときは1億km程度しか接近しません。火星の近日点、太陽に近づく点は、地球が8月末頃にいる辺りにあるので、夏に火星が衝を迎えると大接近、逆に、冬に衝を迎えると小接近となります。

2012年は3月に接近なので小接近、距離は1億kmほど、大きさは角度の14秒ほどで、望遠鏡で見ても表面の様子を観察するのは難しいかもしれません。

大接近と小接近の火星の大きさ比べ

その先の接近の様子を見ると、2年2ヶ月ごとに地球と火星が並ぶ場所が移動していき、2018年が大接近、2027年にはまた小接近となります。火星は約15年間隔で大接近を繰り返し、2018年の15年前が、21世紀最大の接近、6万年ぶりの大接近と騒がれた2003年の大接近です。2018年は、そこまで近づきませんが、それでも明るい火星、大きな火星を観察することができるでしょう。

望遠鏡での見え方

火星といえば「運河」なのですが、望遠鏡で見てもなかなか運河らしい模様は見えません。見慣れないうちは、小さなオレンジ色の球が見えるだけです。上の図も、ずいぶんと拡大して描いてあり、たとえば倍率100倍の望遠鏡で見ても、肉眼で見る月くらいの大きさにしか見えないのです。月の模様がウサギに見えるように、小さなものの細かい模様を見るのはなかなかに難しいものです。

それでも、何度か見ていくうちに、極冠と呼ばれる白い模様や、ところどころに黒い模様が見え始めます。
極冠は名前のとおり、火星の北極や南極に見えるもので、ドライアイスと氷が極を覆い、白く見えます。火星は赤い星ですから、意外と目に付きます。黒い模様でいちばん目に付くのは、「大シルチス」と呼ばれる、三角形をしたもの。上の図の2018年の火星の中央にある部分です。

火星には大気があり、時々砂嵐なども発生するので、模様は変化し続けています。火星観測の楽しみは、そんなところにもあるのでしょう。