球状星団

球状星団は、古い星の集まりです。星が数十万~数百万個、球状に集まっています。散開星団は天の川の中にありますが、球状星団は天の川銀河の外に、銀河を取り囲むように、こちらも球状に分布しています。そのため、球状星団までの距離は、近いものでも1万光年以上、知られている散開星団よりも、はるか遠くにあります。遠くにあるものの、天の川内のガスやちりに邪魔されないので、遠くにあっても詳しく研究されている天体です。

同じ「星団」という分類ですが、それを構成する恒星数は、散開星団の数百から数千個に対して、数万から数百万個と大きく違い、散開星団が、天の川の中でつい最近輝き始めた星の集団に対して、球状星団は、天の川銀河ができたのとほぼ同じ時期、百億年以上前から輝いており、まったく違う天体だということが分かります。

大きさは、大きなものでも100光年程度。100光年の中に数十万の星があるわけなので、星の密度はとても大きく、それぞれの星の間は、平均で0.1光年程度しか離れていないといわれます。

球状星団は、天の川の腕の部分から離れて、その周囲をそれぞれ公転している星の集団、天の川銀河が作られたときに、一緒のガスから生まれたと考えられています。また、特別大きな球状星団は、小さな銀河が天の川銀河と衝突し、周りの星を剥ぎ取られた核の部分ではないか、という説も発表されています 1

現在、天の川銀河には160個弱の球状星団が見つかっていますが、天の川の濃いところと重なっている部分を除けば、ほぼ探しつくしていると考えられ、今後、天の川銀河に1000個も2000個も見つかるということはなさそうです。

大きな球状星団は、双眼鏡や望遠鏡で観察することができます。特に有名なのは、ケンタウルス座のω星団と、ヘルクレス座にあるM13。ω星団は、バイヤー(バイエル)が星として「ω」と符号を振っているところからも分かるように、空の暗いところでは肉眼でも星のように見えるそうです。日本では地平線に低いので、見るのは難しい天体。

ヘルクレス座にあるM13は、双眼鏡があれば都会の空でも比較的楽に見つけることができます。口径15cmや20cmといった大きな望遠鏡で倍率を150倍程度まで上げると、球状の周辺部分がたくさんの星に分離して見え始めて、見ていて飽きません。

主な球状星団

【データ出典】
名前:通称 位置・星座・大きさ・距離・年齢:The Cambridge Encyclopedia of Stars 写真:Astronomy picture of the day
位置(J2000)
名前 赤径 赤緯 星座 明るさ(等級) 距離(光年) 年齢
47 Tuc 00h24m -72°08’ きょしちょう座 4.0 17000 107億年
ωCen 13h26m -47°36’ ケンタウルス座 3.7 16000 118億年
M3 13h42m +28°26’ りょうけん座 6.2 33000 113億年
M13 16h42m +36°28’ ヘルクレス座 5.8 25000 119億年