その6~カシオペヤ座を使って北極星を探そう~

前回に引き続き、星座を使って北極星を探し、方位を調べていきましょう。

図1 北極星はどれ?

図1 北極星はどれ?

右の写真は、前回の翌日の真夜中に、同じく北の空を撮ったものです。今度は北極星とカシオペヤ座が写っています。まだ高度が低い状態で撮っているので、下のほうが光害でだいぶ明るくなっています。
その明るくなっている右下のあたりに、「W」の形をした星の並びがあります、それがカシオペヤ座。本当に「W」の形をしていますね。

カシオペヤ座は秋の星座で、ギリシャ神話では、古代エチオピアのお妃さま、美しいアンドロメダ姫のお母さんです。ちょっと親バカで、自分の娘の美しさを自慢したばかりに、国民に大変な迷惑をかけてしまいます。政事を行う人間は言動に気をつけないといけません。

実際の空での大きさは、Wの端から端までが約15度弱、手の分度器では、拳一つと半分、もしくは「親指立て」位の大きさです。北斗七星にくらべるとだいぶ小さいですね。

カシオペヤ座

図2 カシオペヤ座を使った北極星の探し方

図2 カシオペヤ座を使った北極星の探し方
星図: StellaNavigator

「W」の右端と左端の辺を、それぞれが交差する方向へ伸ばしていきます。「W」なので、必ず交差します。
交差した点から、「W」の真中の星へ線を引き、その間隔の5倍延ばしていくと、そこにひとつ、カシオペヤ座の星たちと同じくらいの明るさの星があります。

これが北極星。北極星の見えている方向が方位の北になります。 文で説明するよりも、左の図を見てもらったほうが分かりやすいですね。

北極星とカシオペヤ座の間隔は、角度で30度弱、手の分度器で拳3つほどです。カシオペヤ座の大きさ、カシオペヤと北極星の間隔を、手の分度器でイメージしながら、探す練習をしてみてください。

図3 カシオペヤ座の動き

図3 カシオペヤ座 東京での20時の位置
星図: StellaNavigator

さて、カシオペヤ座も地球の自転とともに北の空を移動していきます。右の図は、3、6、9、12月始め、20時ごろのカシオペヤ座の位置です。
北斗七星の図と同じ日時ですので、比較してみてください。

北斗七星は、春から秋にかけて空高く昇り、北極星を探すのに使いやすい位置にいます。それに対してカシオペヤ座は、秋から春にかけて空高く昇り、北極星を探すのに使いやすい位置です。そこで、北斗七星とカシオペヤ座をセットにして、「北極星の探し方」として紹介されているわけですね。皆さんもぜひセットで覚えてください。

ところで、カシオペヤ、と言うと「W」の形ですが、見やすい、空高く昇っているときは、「W」ではなくむしろ「M」になっています。有名ハンバーガーチェーンのマークみたいですね(笑)

観望会などでも、「カシオペヤなのにWじゃないね」とよく言われます。実際に探す時は注意してください。

次回予告

北斗七星、カシオペヤ座と、有名な北極星の探し方を紹介してきました。けれども、実は他にも、星座を使った北極星の捜し方があります。

次回は、他の星座たちを使った北極星の探し方をご紹介したいと思います。